ホームページ制作時のSEO対策:実践すべきポイントとその方法

Webサイトへの来訪者を増やすには効果的なSEO対策が不可欠。

この記事では、ホームページ制作におけるSEO対策の基本的なポイントその方法について解説します。

SEO対策の重要性から始め、最初にやるべきこと、キーワード選定の重要性、ユーザーが求める情報を提供するコンテンツ作成、そしてウェブサイトの使いやすさを向上させる内部リンクについて、具体的な手法とその効果を説明します。

目次

SEO対策とは?:ホームページ制作における重要性

SEO対策とはSearch Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション、検索エンジン最適化)の略で、Yahoo! やGoogleなどの検索エンジンからアクセスを集めるための手法のことです。

SEO対策をすれば閲覧者が増えるため集客力がアップします。

秘書

SEO対策は、ウェブサイト運営において欠かせない重要な要素の1つ!しかし、定期的な見直しや改善が必要なので手間が掛かります。

SEO対策の効果が出るまでの期間

コンテンツSEOを始めてから3〜6ヶ月ほど掛かることが多いです。

ただし、Googleがドメインをどのくらい現時点で評価しているかによっても期間は前後します。

また、競合性が低いキーワードであれば数日で上位に表示されることもありますが、競合の多いキーワードだと効果が出るまで数ヶ月や1年以上かかるケースも珍しくありません。

秘書

新ドメインを取得したすぐの時期には、なかなか結果が出づらい傾向にあります。

SEO対策の定期的な改善で具体的にやること

主に以下のような施策があります。実際はテクニカルな施策も多いのですが、ここでは基本的なポイントに絞ります。

  • 内部施策や外部施策
  • コンテンツ制作
  • 使いやすいサイト作り(ページエクスペリエンス最適化)

内部施策であれば、HTMLタグの最適化キーワードの設定構造化マークアップの実装、きちんとクリックされる内部リンクの設置などの対策をします。

検索エンジンのコアアルゴリズムアップデート

検索エンジンは6〜12ヶ月ほどの周期で最新化&見直しされます。

これはコアアルゴリズムのアップデートと呼ばれ、この検索結果(SERPs)が大幅に変更されます。過去にあった大規模なGoogleコアアルゴリズムアップデートは以下の通りです。

  1. パンダアップデート
    2011年に導入されたこのアップデートは、低品質なコンテンツを持つウェブサイトのランキングを下げる目的で行われました。
    具体的には、薄い(情報量が少ない)コンテンツ、重複コンテンツ、過剰な広告などを持つウェブサイトが対象となりました。
  2. ペンギンアップデート
    2012年に導入されたこのアップデートは、ウェブサイトのランキングを人工的に上げるための過度なSEO対策(いわゆる「ブラックハットSEO」)に対抗するためのものでした。
    具体的には、不自然なリンク構築(購入リンクやスパムリンクなど)を行っているウェブサイトが対象となりました。
  3. モバイルフレンドリーアップデート
    2015年に導入されたこのアップデートは、モバイルフレンドリーなウェブサイトを優遇する目的で行われました。
    具体的には、モバイルデバイスでの閲覧に適したデザインや構造を持つウェブサイトが高く評価されるようになりました。

SEO対策の始め方:最初にやるべきこと

SEO対策を始めるにあたっては、以下の5つの手順が基本となります。

対策キーワードを絡めた見出しタグと文章

ページの内容を反映した(=上位表示を隠したいキーワード)を記事のタイトルや文章に入れることが重要です。

また、検索エンジンに記事の概要を伝えるメタディスクリプションという項目にも反映することがよいと言われています。

秘書

最近はメタディスクリプションがなくても、検索エンジンのクローラーが適切に内容を読み取ってくれる傾向にあります。

検索ニーズ・キーワードを探す、対応するコンテンツやページを作る

ユーザーが何を検索し、どのような情報を求めているのかを理解し、それに対応するコンテンツを作成します。

検索ニーズを探すとき、以下のようなご支援をさせていただくことが多いです。

  • カスタマージャーニーマップの作成
  • ペルソナ設定
  • SEOツールを使った事前調査
  • 共起語(関連キーワード)調査

記事の後半で案内する「検索意図を理解するためにやるべきこと」で具体的な手段を紹介しています。

内部リンク構造を最適化する

ウェブサイト内のページ間のリンクを適切に設定し、ユーザーと検索エンジンが情報を探しやすい構造にします。

内部リンク最適化では、以下のようなポイントを押さえることが重要です。

  • リーズナブルサーファーモデル
  • リンクジュース
  • CTR(クリック率)計測
  • ページランク

記事の後半で「内部リンクを最適化する具体的な方法」を紹介しています。

コンテンツの品質や信頼性を明示する

高品質で信頼性の高いコンテンツを提供し、それを明示的に示します。

信頼性を担保するために、以下の施策をご支援しています。

  • サイト運営者を明示するための構造化データのマークアップ実装
  • 権威機関(教育機関、省庁)への適切な発リンク・被リンク
  • 信頼がある出典の併記

他にも、以下の点も重要です。

  1. サイトの運営者、コンテンツの提供者、サイトの目的を明示する: サイトの運営者やコンテンツの提供者が誰であるかを明示し、その人物や組織が信頼できるものであることを示す情報を提供します。
  2. 詳細な情報を開示する: 信頼性を高めるために詳しい情報も開示します。例えば、コンテンツの公開日・更新日、会社の住所、責任者などの情報を明示することで、ユーザーに対して信頼性を示すことができます。
  3. 専門性を示す: 専門的な知識や経験をもとにした情報を提供するコンテンツを作成します。

告知活動を行い良い評判やリンクを獲得する

SEO対策だけでなく、SNSやブログなどを活用した告知活動を行い、ウェブサイトの評判を高め、他のウェブサイトからのリンクを獲得します。

キーワード選び:ユーザーの検索行動を理解する

SEO対策におけるキーワード選定は、ユーザーが検索すると思われるキーワードを選ぶことです。

この選定は、作成するページ(コンテンツ)のテーマにもなります。キーワード選定は、SEOに強いサイトを作るための基礎であり、絶対に外してはいけない重要な施策です。

なぜなら、キーワード選定はサイトの構造を決めるからです。また、キーワードは、検索ボリュームによってビッグキーワードとスモールキーワードに分類されます。それぞれの特徴を理解することで、目的に合わせてキーワードを選定することが可能です。

キーワードの選び方で重要なポイント

キーワードの選び方で重要なポイントは以下の4つです。

キーワードボリューム(月間検索回数)

「ホームページ制作」をメインキーワードにした月間検索ボリューム
「ホームページ制作」をメインキーワードにした月間検索ボリューム

キーワードボリュームは、そのキーワードがどれだけの頻度で検索されているかを示します。

画像は「ホームページ制作」を軸にした例で、

  • 単一キーワードでは月間23,000回
  • 「大阪」を加えた複合キーワードで、6,800回
  • 「東京」の複合キーワードでは3,500回

ということが分かります。

検索ボリュームが多いキーワードは競争が激しいですが、検索上位に食い込むと多くの見込み客を獲得することできます。

秘書

当社では専用のSEOツールを使って、キーワード調査しています。

再検索キーワード

再検索キーワードの一例

再検索キーワードは、ユーザーが一度検索した後に再度検索するキーワードです。

これらのキーワードは、ユーザーが初めて検索したキーワードに対する情報が不十分だった場合や、更に詳しい情報を求めて再検索する場合に使用されます。

ロングテールキーワード

ロングテールキーワードは、短い一般的なキーワードよりも長く、特定のニッチなトピックに関連するキーワードです。

これらのキーワードは検索ボリュームは低いものの、競争も少なく、特定のユーザー層に対する高いコンバージョン率を持つことがあります。

共起語

共起語は、特定のキーワードが他の特定のキーワードと一緒に頻繁に使用される場合に関連する言葉です。

共起語を理解し、それらを適切に使用することで、SEO対策を強化し、検索エンジンがコンテンツの主題をより正確に理解するのを助けることができます。

コンテンツ(記事)作成:読者の検索意図に沿った情報を提供する

コンテンツ作成において一番重要なのは、読者が求める情報を提供することです。

そのためには、読者の理解(検索意図の理解)をするための事前調査・分析が要になります。

なお、検索意図とは、読者が検索エンジンでキーワードを入力する際に何を求めているのか、どのような情報を得たいのかという意図のことを指します。

検索意図を理解するためにやるべきこと

  • 検索結果トップ10の記事を読み込む
  • 関連(サジェスト)キーワードを調査する
  • 共起語を使った記事を作成する

なお、検索意図の理解はすなわちターゲットユーザー(ペルソナ)の理解に繋がります。

自社事業のターゲットユーザーを定義するときに考えるべき7つのポイント」という記事では、ターゲットユーザーの調査法や、行動パターンを解説していますので、一読してみてください。

検索結果トップ10の記事を読み込む

例えば、「ホームページ制作」をキーワードに検索したとします。

上位表示されているサイトの見出しが「ホームページ制作の手順」や「ホームページ制作のコツ」について、書かれている場合、ユーザーはホームページ制作について具体的な知識を求めている可能性が高いと言えます。

関連(サジェスト)キーワードを調査する

「ホームページ制作」で検索した際にGoogleで表示される関連キーワード例
「ホームページ制作」で検索した際にGoogleで表示される関連キーワード例

例えば、Googleでキーワードを入力すると、関連するキーワードが自動的に表示されることがあります。

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この機能を「サジェスト」といいます。

検索ワード考えられる検索意図
ホームページ制作 無料無料でホームページを作る方法やサービスを知りたい
ホームページ制作 依頼ホームページ制作を業者に依頼するときの方法やポイント、相場が知りたい
ホームページ制作 自分で自分でかんたんにホームページを作れる方法やサービスを知りたい
ホームページ制作 相場ホームページ制作の相場、料金表、料金の算出方法が知りたい
検索ワードと考えられる検索意図

上記のように「ホームページ制作」のひとつの単語でも多様な検索意図が含まれており、より深くまで詳細に知りたい読者は2語、3語キーワードを使って情報を精査しています。

共起語を発見してコンテンツに取り入れる

共起語とは、特定のキーワードが他の特定のキーワードと一緒に頻繁に使用される言葉のこと

先ほどの例で続けると「ホームページ制作」の共起語の例は以下の通りです。

  • デザイン
  • コーディング
  • SEO対策
  • レスポンシブ対応
  • CMS(コンテンツ管理システム)
  • ユーザビリティ
  • アクセシビリティ
  • ドメイン
  • ホスティング
  • メンテナンス

共起語を多用したコンテンツは検索結果の上位に入りやすい傾向にあるので、事前の調査から記事の企画を練り、ライティングに移ることをおすすめしています。

内部リンクは、ウェブサイト内の異なるページ間を結ぶリンクのことで、SEO対策の中でも重要度の高い項目です。

内部リンクを最適化すると検索結果に表示されやすくなる

内部リンクが整備・最適化されているサイトは、クローラー(検索エンジンの順位を決める定期巡回ロボット)が巡回しやすく、検索結果にスピーディに反映されます。そして、順位もつきやすくなります。

メニューに重要なページへのリンクを設置する

グローバルメニューに重要なページを設置する
グローバルメニューに重要なページを設置する

一番オーソドックスな方法はメニューを適正化することです。

弊社では重要なページである「会社案内」「サービス紹介」「ホワイトペーパー」「お問い合わせ」などを設置しています。

パンくずリストを設置する

パンくずリスト
パンくずリスト

パンくずリストの設置も読者のサイト回遊を促すので、非常に効果的です。SEO対策にも効果があります。

HTMLサイトマップを設置し工夫する

記事一覧ページ検索ボックスとタグクラウドを設置してUXを高める
記事一覧ページ検索ボックスとタグクラウドを設置してUXを高める

HTMLサイトマップとはサイトのページを一覧化したページです。

弊社では(全ページではないですが)最新情報を集約したページがあります。

このページはUXを高めるための工夫として、検索ボックスを設置し読者に探しやすい環境を作っています。また、タグクラウドも設置しています。

実際の最新情報ページを見てみる≫

秘書

ちなみに↑のリンクも内部リンクです。アンカーテキスト(リンクの文字列)も工夫することで、クリック率も高まります。

読者の使いやすさ(UX)も高まる

また、訪問者にとっても、快適で分かりやすいサイトになります。

内部リンクが最適化されていると、ユーザーはWebサイトの全体の構成を把握しやすく、関連ページが見つけやすいなど、ユーザビリティの向上も期待できます。

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この記事を書いた人

橘田 拓也のアバター 橘田 拓也 株式会社Giving First 代表取締役

大学卒業後、株式会社新生銀行に入行。IT部門にて海外・国内ベンダーと協働のもとProject Managerとしてシステムの開発、SaaS系システムの新規導入・運用、インフラを含むアーキテクトを担当。後年は、取締役会直下の専担組織にて、銀行グループ中期経営計画(ITシステム7カ年戦略)の企画・推進に従事。独立後、2社を立ち上げ、現在は株式会社Giving Firstの代表取締役に就任。
10歳からWeb制作を独学ではじめ、学生時代は就活ブログを運営しフジテレビ系のドラマに出演した経験あり。

橘田の詳しいプロフィールはこちら

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