【法人登記完了】東京開業ワンストップセンターでの手続きや流れを解説

お世話になっております。

HP制作はじめデジタルマーケティング支援や、ITサービスを使った業務効率化支援が得意なGiving Firstです。

この記事では僕たちが法人登記を終えるまでの流れ、諸手続き、用意したことや準備したものをまとめた記事です。

これから起業、開業予定で東京開業ワンストップセンターを使われるご予定の方は、ぜひ読み進めてみてください。

目次

東京開業ワンストップセンター(TOSBEC)とは?

東京開業ワンストップセンター(Tokyo One-Stop Business Establishment Center)とは法人の登記(開業)手続き・行政手続きを一箇所で全て行える便利な施設です。また、中小企業診断士の方が駐在しているので起業前の相談にも乗っていただけます。

拠点は、赤坂がメインで、他に丸の内・渋谷の3箇所があります。

≫ 東京開業ワンストップセンターの公式HP

各拠点の連絡先
  • (赤坂) 電話番号:03-3582-4934 / メール:support@tosbec.org
  • (渋谷サテライトセンター)  電話番号:03-5489-4630
  • (丸の内サテライトセンター) 電話番号:03-6259-1882

東京開業ワンストップセンターまでのアクセス

最寄駅は複数。僕らは銀座線の「溜池山王」駅から10分くらい歩いて現地に向かいました。

おすすめは南北線の「六本木一丁目」駅で、徒歩で7分ほど。ただし、六本木一丁目駅は迷う可能性があるので、余裕を持って向かわれるのがおすすめ。

アーク森ビル内からのアクセス

アーク森ビル内からも地味に迷います。

まずはとにかくビルの1階(スタバと受付があるフロア)に向かってください。

意識しないで向かうと(ペネストリアンデッキから)ビル2階に着くので、エスカレーターで1階に降ります。そして、スタバ近くにあるエレベーター(1機のみ、付近に青ラベルでJETROの文字とか書かれている)で7階まで登ります。

分からなければ、ビル受付のお姉さんに聞いてみると良いです。

東京開業ワンストップセンターでできることや活用すべきメリット

ワンストップと謳うだけあり、法人登記に関するすべての手続きがここ東京開業ワンストップセンターで完結します。わざわざ個人で法務局に行く等の手間がありません、便利!

開業で主に利用するのは「定款認証ブース」と「登記ブース」です。他にも複数ブースがありますが、僕らには関係なかったので記憶にありません笑

法人登記以外でできること
  • 税務申請
  • ビザ
  • 社員雇用時の保険加入
  • 健康保険・厚生年金保険
  • 資金調達(融資・補助金等)
  • 開業に係る事業計画

定款認証ブース

定款認証ブースでは、定款の事前レビューから、最後は公証人から認証を受けられます。公証人による認証で定款は完成します。

公証人の方は日替り?で、担当の方によって指示(修正)内容が変わることがあります。ちなみに、僕らは丸の内公証役場から出張されている方に定款認証いただきました。

定款ブースでは以下の書類の不備・過不足のチェックを行います。

  • 定款
  • 実質的支配者の申告書

定款の書式にはお作法がありますので、色々とご教示いただけます。例えば、役員の住所は原則印鑑証明書の記載通りに合わせる、会社名が英字の場合は全角が推奨される、●丁目の●は漢数字が推奨、等。

実質的支配者の申告書は、株を持つ役員が暴力団等の反社に該当しないことを証明するものです。この書面は水戸黄門でいう紋所になるようで、法人口座開設時等のシーンで金融機関に持っていくのが有効とのこと。

登記ブース

登記ブースでは、定款以外の書面の事前レビューから、最後は法務局に申請書類を提出するところまで対応していただけます。

後述しますが、登記ブースでやることは大きく分けて以下の2つです。

  • 書類の過不足および不備チェック
    • 登記すべき事項(株式会社版)
    • 印鑑届出書
    • 印鑑カード交付申請書(後々、法務局に提出するもの)
    • 株式会社設立登記申請書(収入印紙はこれに貼る)
  • 書類への押印作業
    • 印鑑届出書
    • 印鑑カード交付申請書
    • 登記申請書(本店所在場所決議申請書・資本金の証明書・就任承諾書を含む)

なお、登記ブースのご担当者から法務局への提出が終わってから早ければ3営業日で、法務局にてオフィシャルに登記が承認されます(このタイミングで全部事項証明書等が請求できる)。

この数日後に、国税庁から法人番号が発行されますね。そして、営業DMがガンガン来ます。

東京開業ワンストップセンターでの法人登記までの全体的な流れ(株式会社版)

法人登記までのおおまかな流れを解説します。

登記日から逆算して1ヶ月もあれば十分と思いますが、予約が立て込んでたり等も考えられるので、2ヶ月確保しておけば安心かと。特に、法人印は納品までのリードタイムがありましたし。

STEP
事前相談を受ける(現地にて)

いわゆる「挨拶」に近いです。1時間も掛かりません。

まずは「起業(法人登記)したい旨を電話で伝え」事前予約の上、相談を受けます。電話相談は最大20分と制限あり。

この際、中小企業診断士の方と面談することができ、事業内容へのアドバイス、融資の情報や、市区町村の支援制度について助言をもらえました。

他、登記までに用意すべき書類や物品も教えてもらえます。

STEP
登記申請書類のレビュー(メールで3〜5往復ほど)

しばらく、赤坂TOSEBCの方々とのメールが続きます。

メールの内容は主に、

  • 申請書類のレビュー
  • 登記日を決定し、その日の予約

この2点です。メールの9割は前者に関するやり取り。メールのお相手は定款認証ブースのご担当、登記ブースのご担当に分かれます。

STEP
登記当日

申請書類、準備しておくこと・物品が用意できたら、晴れて登記当日。

所要時間は1時間半くらいで、うち20分くらいは待ち時間。当日の詳しい流れは後述します。

事前に準備、用意するもの

法人登記までに事前に準備したこと、書類やモノ等を解説します、

登記当日までにやっておく必要があること

  • 定款
  • 登記すべき事項
  • 印鑑証明書の取得
  • 資本金を暫時の法人口座に振り込んでおく
  • 振り込みの証左がわかる形で通帳をコピー(ネットバンクはスクショ)

個人の実印の印鑑登録が終わっていない方は、役所で登録しておく必要があります。

当日持っていくもの

  • 印鑑証明書(コンビニ発行でOK)
  • マイナンバーカード(電子認証する場合)
  • 法人印
  • 個人の実印(代表者と適宜役員も)
  • 収入印紙150,000円分(アーク森ビル内の郵便局で買える)
  • 定款の認証手数料(約42,000円、発行する定款部数にもより金額は前後)
  • 空のUSBメモリー
  • 登記書類を保存したUSBメモリー(Officeファイル、PDFファイルの2種があると良い)

法人印は楽天市場で探すとたくさんあります(納品前に印影を確認できるか聞いておくのが無難です)。弊社はチタン製の法人印にしました。

登記当日の流れ

STEP
「定款認証ブース」にて、定款を最終チェックしてもらう

紙に印刷していた定款を提出し最終確認してもらいます。このとき、実質的支配者の申告書も提出して、確認してもらいます。

STEP
専用PCの移り定款を電子認証する

電子認証するかどうかで段取りが変わりますが、ここでは「電子認証する場合」で案内します。ちなみに、電子認証すると認証の手数料が安くなるので、おすすめ。その代わり、マイナンバーカードが必要なので持っていない方は発行しておきましょう。

施設内にある専用PCで電子認証の手続きを行います。この際、定款に修正があった場合は同時に作業できます。

STEP
電子認証をPDFに埋め込む

マイナンバーカードUSBメモリー①(書類を保存しておいたUSBメモリー)を専用PCに差し込みます。そして、定款のPDFファイルに電子認証印を埋め込みます。この時、マイナンバーカードのパスワードが求められます。

STEP
「登記・供託オンラインシステム」にログインし手続き

その後、「登記・供託オンラインシステム」にログインし手続きします。

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30分弱待機(この間に登記ブースへ)

当該システムで手続きが終わると、一旦終了。同時にUSBメモリー②(何も入っていない空のUSB)を担当の方にお渡しします。

STEP
登記関係書類のチェック

定款認証が完了するまでの20〜30分のうちに、登記ブースに移動して、登記関係書類をチェックしてもらいます。不備がなければ、法人印・役員の実印をポンポンと押印して一旦完了(10分くらい?)。

STEP
定款の認証が完了

定款ブースの方に呼ばれて、認証が完了した旨を教えてもらいます。このとき、認証済みの紙の定款を受け取り、さらにUSBメモリー②が返却されます。これには、認証された定款のPDFファイル+関連システムファイルが保存されています。

ちなみに、紙の定款は2部発行しました。部数をたくさん発行するほど認証費用がかさみます。2部の場合は、ここで約42,000円をお支払いします。

STEP
登記ブースに認証された定款を提出

最後に、認証が完了した定款の原本を提出して、登記はこれにて終了です。

TOSBECで法人登記するときのよくある質問(FAQ)

東京開業ワンストップセンターの近くに郵便局はある?

同ビル(アーク森ビル)内の3階に郵便局があります。僕らは平日水曜の12時過ぎに行きましたが、予想外にガラガラでした。待ち時間ゼロで収入印紙を買えました。

収入印紙はどこで買った?

登記書類に貼る「収入印紙」は郵便局で買う必要があります。この際、100,000円を1枚、50,000円を1枚買います(合計150,000円、要現金払い)。なお、コンビニで買える印紙は1枚あたり2,000円が上限なので注意。

資本金の振り込みって何?

暫時の法人口座とする銀行(=代表の個人口座)に、資本金をあらかじめ振り込んでおく必要があります。そして、通帳のコピーを求められます。ネットバンクの場合はインターネットバンキングのスクリーンショットでOKでした。

資本金を振り込む時の注意点は?

資本金を振り込むタイミングは、定款の作成日よりも前である必要があります。なぜなら、定款には資本金を記入するので、その証左が事前に必要ってことです。不安であれば、定款の作成日は空欄にしておき、定款認証時の案内に従うのが無難。

マイナンバーカードはどこで使う?忘れると?

定款を電子認証する場合、マイナンバーカードとそのパスワードが必須です。忘れると詰みますので、あらかじめ確認しておきましょう。

定款を電子認証するとき、あらかじめやっておくことは?

定款を電子認証する場合、事前に「登記・供託オンラインシステム」でアカウントを発行しておく必要があります。登記当日にログインするので、ID・PWは必ず控えておきましょう。

印鑑証明書の有効期限は?

印鑑証明書は3ヶ月以内に発行したものが有効です。なお、(マイナンバーカードを経由の)コンビニ発行したものでOKでした。

まとめ

以上、東京開業ワンストップセンターでの法人手続きの段取りが流れを体験談をもとに解説しました。

僕たちGiving Firstでは、法人登記後に必ず必要なホームページ制作等のご支援をしておりますので、お気軽にお問い合わせフォームからご相談ください。

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この記事を書いた人

橘田 拓也のアバター 橘田 拓也 株式会社Giving First 代表取締役

大学卒業後、株式会社新生銀行に入行。IT部門にて海外・国内ベンダーと協働のもとProject Managerとしてシステムの開発、SaaS系システムの新規導入・運用、インフラを含むアーキテクトを担当。後年は、取締役会直下の専担組織にて、銀行グループ中期経営計画(ITシステム7カ年戦略)の企画・推進に従事。独立後、2社を立ち上げ、現在は株式会社Giving Firstの代表取締役に就任。
10歳からWeb制作を独学ではじめ、学生時代は就活ブログを運営しフジテレビ系のドラマに出演した経験あり。

橘田の詳しいプロフィールはこちら

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