複数の部門を持つ企業さまで実施した、全社員向け生成AI研修の事例です。
全社員が共通して学ぶ基礎講座に加え、総務・広報・人事、経理・購買・営業の業務に合わせた部門別演習を実施。生成AIの仕組みや情報の取り扱いから、日常業務での具体的な活用方法までを扱いました。
クライアント課題
文書作成、社内規程の整備、データ分析、契約書や稟議書の確認、問い合わせ対応など、部門によって業務内容が大きく異なります。そのため、全社員共通の基礎知識に加えて、それぞれの業務に即した活用方法を学べる研修が必要でした。
また、生成AIがもっともらしい誤情報を出力する「ハルシネーション」への不安や、どこまでの情報を入力してよいのかという判断基準が社内で定まっていないことも、事前のヒアリングで挙がっていました。
支援内容
01研修カリキュラムの設計
全社員を対象とした2時間の共通基礎講座と、部門別の実践演習を組み合わせてカリキュラムを設計しました。部門別研修は「総務・広報・人事」と「経理・購買・営業」の2つに分け、それぞれの実務を題材にしています。
02仕組み・リスクと情報の取り扱いの理解
共通基礎では、生成AIの基本的な仕組みや得意・不得意、ハルシネーションについて解説しました。実際に誤った回答が生成される様子を体験する演習も設け、AIの出力をそのまま利用せず、人が確認・判断することの重要性を共有しています。
あわせて、入力してよい情報・避けるべき情報の判断基準を整理し、「役割・命令・制約・出力形式」を基本としたプロンプトの組み立て方を、回答の比較や演習を通じて学べる内容としました。
03部門別の実務演習と実務への定着
総務・広報・人事向けには案内文やメール、社内文書、マニュアルの作成、広報コンテンツ、問い合わせ対応を、経理・購買・営業向けにはデータの整理・集計、経費データの分析、契約書や稟議書の確認、会議・商談記録の整理を題材に演習しました。AIに任せる部分と人が確認・判断する部分を切り分けながら進めています。
研修の最後には、受講者自身の業務を題材に成果物を作成する総合演習を実施しました。作成された成果物には、次のようなものがあります。
- 断片的なメモ書きをもとに、次年度の採用要項のドラフトを作成(人事)
- 複数製品の比較表を作成し、予算や設置条件を加えて上層部への報告書にまとめる(総務)
- ルールを明記したうえで、対象ファイルから購入品の勘定科目を自動抽出するプロンプトを作成(業務推進)
- 翌日の幹部会に向けた論点整理を、「資料1枚に収まるボリュームで」と条件を調整して仕上げる
研修で使用したプロンプトはテンプレート集としてまとめ、研修後も業務で活用できる形で提供しました。
実施概要
- 受講者:2日間で計26名
- 共通基礎:全部門対象/2時間
- 総務・広報・人事:6時間(3時間×2日間)
- 経理・購買・営業:6時間(3時間×2日間)
提供サービス:研修カリキュラム設計、教材・演習データ作成、講師派遣、プロンプトテンプレート作成
お客さまの声
研修後、ご担当者さまから次のようなご感想をいただきました。
ダミーデータを配り、受講者が手元で実際に動かすハンズオン形式にした点がとてもよかったです。
内容も事前に伺っていたとおりで、満足しています。今回をきっかけに、社内でのAI活用がさらに増えていきそうだと感じています。


